ドラマ 『「浪花の華」~緒方洪庵事件帳~』第3話

第3話 H21.1/24
「闇の守護神」


内容)
章とともに思々斎塾で学ぶ薩摩藩士の川崎が、突然塾を辞めることになった。大坂の両替商が出銀を断ったせいで薩摩藩の川崎の兄が責めを受け、腹を切らされた。川崎も家を継ぐため国に帰ることになった、という。折しも両替商の息子で塾生の富沢が現れ、川崎と富沢の2人は一触即発になる。師匠・天游の一喝で事は収まるが、章は天游に呼び出され、富沢の素行を調べてほしい、と頼まれる。聞けば富沢が最近、良からぬ輩とつるんで武士を襲っているという噂があるらしいのだが…。

感想)
思々斎塾では町人も武士も関係なく学ぶ。
それは小さな場所であっても、様々な人間が集い学ぶ場所。それはまさに社会に縮図。
外の世界とほとんど変わりがなくて、だから現実の問題はそこに如実に反映されてくる。
今回は、町人VS武士という社会の構図としての対決を、思々斎塾を絡めて描いた回になっていたと思います。

この作品で面白いのは、武士からの視点だけではなく、町人の視点からも物事を描いている点にあるのではないでしょうか。
大坂の両替商が出銀を断ったせいで薩摩藩の川崎の兄が切腹させられた。
しかしそれは、薩摩藩が今までの借金を踏み倒したことによる、両替商たちの意趣返しだった。

本日の商人代表・富沢。
彼の言葉を聞けば、たとえ商人の町と呼ばれる大坂であっても、商人が大変苦しい状況にあったことが窺えます。
「お家を建て直すためやなんて言っとるがやっていることは盗人と一緒や」
「商人は武士のためにあるんやない!」
「武家の無法に商人は我慢できんかった…」
「あんたも所詮武士や…俺たち商人の痛みは分からんやろ…」


同じ塾生が、自らの立場と周りの状況をきちんと理解し、何とか現状を打開できないかと奔走していたことに気付かされ、呆然とする章。
「俺は…何も知らなかった…」と自らの無知を痛感させられます。
今回は章が現状に気付き、自分にできることをやろうと決意する回、と言えるでしょうか。

とはいえ、見どころは…
恋する章、その相手は「在天別流」…大坂の守り神である一族の一人。
といったところでしょうかねww
左近のことが気になって勉強に身が入らない様子や、左近に呼び出されて嬉しそうに出かけていく様子など…とにかく、恋しちゃってますという感じでしたよね~(笑)

「もういい、忘れろ。今夜会ったことも、在天別流のことも、私のこともな」
「これは武家と商人と在天の戦い。医者を志すお前には関わりのないことだ」
「いや…忘れることはできない」
「忘れた方が楽かもしれない。でも忘れてはいけないと思うんだ。左近殿や富沢や大坂の商人が命がけで戦っていたこと。上手く言えないが、俺も戦っていきたい…学問の道で。それに…。いや、とにかく忘れない」
「勝手にしろ。命を落としても知らないからな」


左近に全てを忘れろと言われ、それはできないと答える章。
その理由は自分と同い年の青年たちが戦っているのを忘れないことで、自分の歩もうとする道をまっすぐ見つめるため。
しかし、どうやら理由はもう一つあるようです…。
それは…左近を忘れたくないからさ!
…とは、いつ言えるようになるんでしょうね(笑)

ラスト。
富沢が塾をやめ、商いに精を出すのだと知った章。
「始めたんですね…商人の戦いを」
という章の台詞が印象深いです。
これと対になって、章自身も冒頭の耕介が分からなかった単語を4日で読破した辞典によって解読した、という逸話を披露しています。
章も始めたんですね…医者の戦いを。

素直に応援したくなりますよね~。
頑張れ章!!学問も恋も前進するのみ

さて、この作品も3話目。
ストーリー展開もキャラも馴染んできた感があります。
そして何と言っても、音楽とナレーションがイイ感じです
最後の、
己の道を見定めた章。熱き思いを胸に秘め、浪花の華を今日も追う。
というシメ方が余韻を残す感じでステキです。
音楽もこの作品の凛とした部分を表現している感じでイイですね~

そして次回。
何やら左近に翻訳を頼まれている章…。
次回は章の本領発揮といったところでしょうか。
楽しみです

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