小説「私の家では何も起こらない」恩田陸

この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・・・・

ようこそ、丘の上の幽霊屋敷へ。
美しく優雅なゴーストストーリー。

こんな夕暮れ、あたしはデジャ・ビュを見る。


内容)
小さな丘の上に立つ二階建ての古い家。
この家では、時がゆっくり流れている。
幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語。

感想)
恩田作品としては珍しくストレートなホラー作品でしたね。

ある一つの幽霊屋敷を巡る連作短編?なのですが、どれも怖い!
真実が明らかになった途端、ドキリとする怖さがあります。
夜に読むとその画が想像できて、眠れなくなること請け合いです(笑)

恩田流ホラーと言えば、「禁じられた楽園」を思い出すのですが、あちらはどちらかと言うと、ジワジワを侵食してくるような怖さがありましたが、今作は視覚的に派手なモノが多いかも。
「禁じられた楽園」以外にも、「六番目の小夜子」「球形の季節」「月の裏側」など、恩田作品にはゾクッとするホラーな要素を取り入れたものが多いですね。

そして恩田流と言えば…、
この作品、一つ一つのエピソードは独立しているのですが、必ず次のエピソードとリンクしている部分があり、その構成の仕方がナルホド!という作りになっていました。

恐怖が目白押しのストーリーなだけに、終盤部分のエピソード『俺と彼らと彼女たち』にはホッとしてしまいました(笑)
その中の台詞“生きてる人間のほうがよっぽど怖い”…って、本当にその通りかもしれないw
この台詞がこの作品のテーマなのではないかな?と思いました。

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